フローリングの凹みを発見!その原因とは?
家具を動かしたときなど、フローリングの凹みを発見することがあります。
フローリングは木製であることが多いため、硬そうに見えて実際には凹みやすい材質です。
しかも壁とは違って下に敷かれていますので、上から物を落とすなど、大きな力が加わるとダメージも大きくなります。
重い物を落としたり、家具の移動時に角をぶつけたり、座ったまま椅子を動かしたりすることで、フローリングを傷めてしまうのです。
また、重い本棚を何年も置いたりすることも、フローリングが凹む原因になります。
傷によるフローリングの凹みの直し方とポイント
フローリングに傷がついて凹んでいる場合、補修材を使って直すことができます。
ホームセンターには便利な補修材が売られていますので、使いやすい物を選ぶとよいでしょう。
まずは凹みにささくれがある場合、カッターなどで取り除いておき、スプーンの柄で押さえて周りと馴染ませておきます。
フローリングの色に近い油脂系のブロックタイプの補修材を用意し、凹みに必要な量より多めに小さくカットします。
その補修材をスプーンにのせたら、ライターの火を下からあててしっかり溶かし、凹みに注ぎます。
このとき、ギリギリではなく、山のようにこんもりとさせるくらいに溢れさせておきましょう。
補修材が固まった後、ヘラで削って平らにならし、ペンタイプの補修材で木目を加えれば補修完了です。
古い付近や古着の切れ端を使い、仕上げに補修箇所を拭いておきましょう。
重さによるフローリングの凹みの直し方とポイント
傷ではなく、重さが加わることでできたフローリングの凹みは、なんとアイロンを使って直すことができます。
重さでできる凹みは、木材の繊維が収縮していることが原因です。
そのため、木材の収縮を回復させることができれば、フローリングを元の姿に近づけることができるというワケです。
「熱と水分」を加えるためにスチームアイロン、さらに水をフローリングに浸透させるために画びょうを用意しましょう。
凹みにあるホコリやゴミを綺麗に拭き取り、画びょうを刺していくつか小さい穴をあけ、水を吸収しやすくしておきます。
スチームアイロンを温めたら、フローリングから数センチ離した位置から蒸気をあてます。
膨張具合を見ながら何度か繰り返し、凹みが気にならなくなったら完了です。
スチームアイロンがないご家庭であれば、普通のアイロンを代用しましょう。
タオルに水を含ませ、固く絞ってから凹みの箇所に置き、その上から温めたアイロンを3秒間あてます。
様子見しつつ、タオルが乾かないよう適宜水分を足しながら、これを繰り返します。
なお、アイロンを使った直し方は、無垢材のフローリングに向いており、塗装加工された凹みや深い凹みには効果が出ないこともあります。
フローリングの素材や状態に合わせて、適切な方法を選択してください。