角部屋のメリット・デメリット

角部屋のメリット・デメリット

角部屋とは

日本では部屋を探す時に、昔から「東南の角部屋が最高」と言われてきました。
しかし角部屋というのは、具体的にはどういうものなのでしょうか?
角部屋というのは、建物が屈折している場所に位置している部屋のこと、あるいは隣室が片側だけにある物件のことを指します。

角部屋の大きな特徴は、窓を複数の方角に開けることができるということです。
窓を2方向に開けられるので、夏でも涼しく過ごせることが角部屋の大きなメリットとなっています。
角部屋に対して、窓が一面にしかない物件、両側に住戸が隣接している部屋は「中部屋」あるいは「中住戸」と呼ばれています。

角部屋のメリット

角部屋のメリットとしてまず最初に挙げられるのが、「となりの住戸の騒音が聞こえにくい」ということです。
隣人の生活音というのは意外と気になるものですが、仕事の関係で夜の帰りが遅いような人は、角部屋を選ぶとこちらの生活音も隣人に聞こえにくいわけですから、おのずとトラブルを避けることができます。

また角部屋では、2面に窓を設置できるため、眺望の良さを楽しむことができます。
窓が多いということで採光面が増え、日当たりが良くなることも期待できます。
もちろん風通しも良くなるので、梅雨時などにも快適な時間を過ごすことができるのが角部屋のメリットです。

集合住宅ではカビのトラブルなどに遭遇することが多いのですが、角部屋であれば容易に通気ができるので、湿気によるアレルギーなどに悩まされている人にも最適です。
角部屋というのは集合住宅の中では少しイレギュラーな存在ですが、その分、他の住戸よりも専有面積が広い場合があります。

気に入った物件があって、その中でも角部屋と中部屋を選べる場合には、まず間取りをよく比較検討してみた上でどちらかを選択するのがおすすめです。
同じ家賃でも角部屋の方が専用面積が広いことがあり、しかも最高面積も大きいのでお得です。

角部屋のデメリット

数々のメリットがある角部屋ですが、デメリットが全くないわけではありません。
両側に住戸がある中部屋と違い、角部屋では外気の影響を受けやすくなります。
このため、夏は暑く、しかも冬は寒い部屋になりやすいのが角部屋のデメリットです。

また、角部屋は窓の面積を増やせる分、壁の面積が少なくなりがちです。
壁面が少ないと家具を置くことのできるスペースも少なくなってしまうので、家具が多い人にとっては角部屋はデメリットになりがちです。

窓から入ってくる騒音も角部屋の方が多いので、静かな部屋で落ち着いて休みたいという人なら、角部屋ではなくて中部屋を選んだ方がいいかもしれません。
角部屋を借りようとする場合は、ニ重サッシや防音対策が施されているかどうかチェックするようにしましょう。